学級経営に生きる「小さな道徳授業」をつくる /// 第5回 重要なポイントで活用する【問題編】
連載第5回 重要なポイントで活用する【問題編】
教師のチカラ編集委員 鈴木健二
学級経営の重要なポイントで、子どもたちの意識をどのように高めるかによって、そのあとの学級経営が大きく左右される。
例えば、学級の雰囲気があまりよくない方向に向かっているとき、「このままではいけない」という意識を高めることができなければ、学級はだんだん荒れていってしまうだろう。
このような重要なポイントで効果を発揮するのが「小さな道徳授業」である。
「小さな道徳授業」を数多く開発しておくことによって、学級のさまざまな局面にうまく対応していくことが可能になる。
1.「小さな道徳授業」の効果を高めるポイント
次のポスターは、熊本市の路面電車に乗ったときに発見したものである。
(ドゥ.ヨネザワ企業グループのポスターより)
「まいにちに『プラス』をつぎつぎと!」
というコピーに惹かれて思わず写真を撮った。
暮らしに「プラス」になることを届けるという仕事観もなかなかよいと感じた。
「小さな道徳授業」はいつ実施しても、それなりに効果があるが、実施時期を工夫すると、より大きな効果が期待できる。
だから、よい素材を発見したら、次のように考えるようにするとよい。
・いつ、どのように活用すると、学級経営の充実に効果的か?
この素材であれば、次のような時期の活用が思い浮かぶ。
・4月当初 学級で担当する仕事が決まる時期
・9月当初 夏休み明けで、自分の仕事に対する気持ちが緩んでいる時期
このような時期に、仕事に対する意識を高めることを「ねらい」として設定し、「小さな道徳授業」を行うのである。
2.活用時期と「ねらい」を考えよう
次の写真は、ある運送会社のトラックである。
「まごころこめておつきあい」
というキャッチフレーズがなかなかよい。
この素材をもとに次の3点を考えてみよう。
① どんな時期に活用するかを考える
② どのような「ねらい」で活用するかを考える
③ ①②を踏まえて「小さな道徳授業」を開発する
~~~解説編に続く~~~
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