学級経営に生きる「小さな道徳授業」をつくる /// 第2回 身近な素材に気づく【問題編】
連載第2回 身近な素材に気づく【問題編】
教師のチカラ編集委員 鈴木健二
この記事の内容
1.素材は身近なところにあふれている
「小さな道徳授業」をつくるためには、素材が必要である。
その素材がなかなか見つからないという教師が多い。
なぜ見つからないのだろうか。
素材は身近なところにあふれているという意識がないからである。
意識しないものは見えない。
しかし、「小さな道徳授業」の素材が身近なところにあふれていると気づけるようになると、これまで見過ごしていた数々の素材が見えるようになってくる。
写真は、ウオーキング中に見かけた廃棄物コンテナである。
ほとんどの人は、何も気にせず通り過ぎることだろう。
私の場合は、コンテナを見た瞬間、「おっ、真っ赤なコンテナだ。こんな目立つ色のコンテナは初めて見たぞ」などと考えつつ、近づいていく。
コンテナは、「おいおいあまり近づくなよ」などと思っているかもしれないが、そんなことにはおかまいなしに迫っていく。
近づいて見ると、いろいろなステッカーが貼ってあることに気づく。
それらを一つ一つ見ていくと、なかなかおもしろいことが書いてある。
2.素材をゲットする
ここで大切なのは、おもしろいな、と思ったらとりあえず写真を撮るということである(実物を手に入れることが可能であれば入手しておく)。
「あとで」とか「そのうち」とか考えていると、チャンスを逃す。このコンテナがいつまで置いてあるかわからないからである。
これまで撮り逃して後悔したことが何度もあるが、もう取り返しがつかない。
あまりおもしろいと思えないものでも、ちょっと気になったら撮っておくことをお勧めする。
あとでよい素材になっていくことがあるからである。
素材を発見したとき、写真を撮るポイントがいくつかある。
あなたなら、何を意識するだろうか。
~~~解説編に続く~~~
【新刊】小さな道徳授業3
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