【青木先生の国語授業講座】学習用語を生かす(物語)
学習用語を生かす(物語)
青木伸生(筑波大学附属小学校)
この講座では、子どもたちが文章を読み深めるために必要な「目のつけどころ」としての学習用語について、簡潔に説明しています。
教材研究や研究授業を作るための参考に、講座を活用してください。
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今回は、「学習用語を生かす(物語)」について解説します。学習用語を生かした授業の展開は、作品をより深く読むだけでなく、自分の力で読む力、さらには話し合う力を育てるためにもとても重要です。
動画の概要
―4年「ごんぎつね」を例として―
- 物語の骨組み( A → A' へ )
- 登場人物 を捉える
- 中心人物 を選ぶ
- クライマックス場面と結末場面
- 学習用語を生かした授業の意義
1. 物語の骨組み( A → A' へ )
- 何が、どのように変わったのか
- いつ変わったのか
- なぜ変わったのか
2. 登場人物を捉える
- 人数を数える ➡ 物語のはじめの部分が捉えやすくなる
- 人物関係を捉えることが、物語をしっかり読むことにつながる
3. 中心人物を捉える
- 登場人物の中から「中心人物」(一番大きく変わる人物)を選ぶ
- 中心人物を選ぶことは 、物語の内容をしっかりと読むことになる
- 中心人物の人物像を捉え、どう変わっていくかを読む
4. クライマックス場面と結末場面
- 「クライマックス場面」=中心人物が変わる場面
- 「結末場面」:「なぜ変わることができたのか」→作品の主題を捉えることにつながる問い。多面的に読むことによって、「なぜ」を解決し、主題が子どもたちの中に浮かび上がる
5. 学習用語を生かした授業の意義
- 学習用語を使いながら、「数える」「選ぶ」活動を通して作品をより深く読んでいく
- 「いつ」「なぜ」という問いで、子どもたちが自分の力で読む力を育てることを目指す
- 学習用語 を使うと、クラスの話し合いの場に共通の土俵が作られる ➡ 話し合いが焦点化され、より的確に話し合いが進むようになる
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