ICT主任のための「翻訳術」

管理職・現場・教育委員会を動かす共通言語
情報通信総合研究所教育イノベーションラボ ラボ長 平井聡一郎氏推薦!
「○○先生はデジタルとかICTに詳しそうだし、今年度のICT主任をお願いできますか」
校長からこのように言われて困った先生はいないだろうか。専門的な知識もなければ経験も浅いまま、ICT機器のトラブルなどを解決する「何でも屋」として動き続け、子どもの情報活用能力の育成とはほど遠い状況のまま時間が過ぎていく…。
本書では、ICT主任という立場から「教育の情報化」を推進するにあたって、現場の先生が直面している課題や困りごとを、「校内マネジメント」「授業づくり」「外部との連携」の3つの面から取り上げる。それぞれの面から、「教育の情報化」が進まない背景や課題を分析・検討し、立場や視点が異なる相手(管理職、担任、教育委員会、ICT支援員、保護者など)とうまくコミュニケーションを取るための工夫(=翻訳技術)を示し、解決策を提案する。
また、ICT主任という役職に限らず、学校という「組織」を巻き込み、動かしていくことが求められるミドルリーダー全体に向けた一冊でもある。
小学校教員として子どもと向き合い、自治体で政策立案に携わり、教育委員会で学校との橋渡しを経験してきた著者だからこそ伝えられる、教育現場をつなぐ画期的な翻訳術!
◇【目次】
はじめに
本書のロジックツリー
第1章 ICT主任という仕事──翻訳者としての立ち位置
Short Story 「だれも悪くないのに、うまくいかない」
現状を認識する──なぜうまくいかないのか
どう動くか
COLUMN ICT主任のリアルな声──先頭を走ることが仕事だと思っていた
第2章 校内マネジメントの翻訳──校長・研究主任・ICT主任の3者協働
Short Story 「ICTは君に任せたよ」と校長に言われたとき
現状を認識する──「任せたよ」の構造的な問題
共通言語をもつ──情報活用能力の全体像を共有する
校長の役割──学校CIOとして情報化を位置づける
研究主任の役割──校内研究に情報活用能力を位置づける
ICT主任の役割──カリキュラムをコーディネートする
それぞれに翻訳する
動き始める──3者それぞれの具体的な行動
習慣化の仕掛けをつくる──ICT主任の働きかけで、学校の習慣にする
動き続ける──学校単位で継続する仕組みをつくる
小中をつなぐ──9年間を見通して連携する
COLUMN 校長のジレンマ──ICTが得意である必要はない
第3章 授業づくりの翻訳──4つの柱で見る授業づくり
Short Story 「タブレットが使われていれば合格」と思っていた日
今後の情報活用能力の捉え方
翻訳の道具を手に入れる
❶ ICT操作スキルの授業──日常の延長に取り入れる
❷ プログラミングの授業──教科の文脈に位置づける
❸ 情報モラル・セキュリティの授業──計画と機動的な対応の両輪
❹ 問題解決・探究の授業──すでにある授業を捉え直す
担任が動くための3つの条件
「翻訳」すると授業の見方が変わる
COLUMN 担任の本音──「やらされる仕事」が「自分の授業」に変わるとき
第4章 外部連携の翻訳──教育委員会・ICT支援員・保護者
Short Story 「学校の外にも、翻訳を待っている人がいた」
それぞれの時間軸を把握する
リテラシーを定義する──共通言語をもつ
教育委員会との連携
ICT支援員との連携
保護者との連携
COLUMN 教育委員会の視点──それぞれの立場に思いを馳せてほしい
おわりに
◇著者について
伊勢 太惇
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科附属メディアデザイン研究所リサーチャー
株式会社情報通信総合研究所教育イノベーションラボ研究フェロー
公立小学校教諭を経て、自治体のDX推進部門へ出向、その後教育委員会指導主事を務めた。現在は行政経営と研究の両輪で、学校現場・教育委員会・首長部局をつなぐ共通言語づくりに取り組む。

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