東京オリンピックの置き土産

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日本標準

3月5日の日曜日。 薄曇りの朝、梅の花びらがハラハラと散って縁側に落ちている。そうか、桜の季節だ。

この季節、庭の梅の木には、よくメジロがやってくる。いつも二羽いっしょ、夫婦なのだろう。



昨日の夕方、報道特集というTV番組を観た。 五輪汚職・・・全くひどい話だった。

ずっと談合事件として報道されている。しかし中身がひどすぎる。

問題の本質はまだ明らかではないが、主役は電通である。

簡単に言うと、電通の社員が組織委員会に出向して仕事をする。そして電通に仕事を発注するのだ。

受注した電通は、その仕事を下請けに回す。その下請けは次の下請けに回す。どんどん転がす。

転がるたびに価格は膨れ上がる。6~7倍はいくでしょうと覆面関係者は言っていた。

「電通の利益最大化」という発言もあった。

コロナで無観客になった競技でも、スタッフの人件費などは変更されなかった。観客のいない競技場で観客の世話をする人の人件費がである。

何か特別な競技に限ってということでなく、全てで。 食堂の材料の仕入れなども。

どれだけの公費(税金)が無駄に使われたのだろう。

値上げ、値上げでみんなが苦しんでいるときに、この問題がずっと続いている。そして新たな逮捕者が。

誰かが犯罪を犯したのではない。組織委員会の構造全体がそういう汚職のシステムだったのだ。

私たち庶民は報道されると驚くが、きっとオリンピック以外のことでもあちこちで起こっていることなのだろうと思わせるに十分な重みがあった。

JOC(日本オリンピック委員会)は、東京都は、きちんと説明責任を果たすべきではないか。

まだ札幌開催を目指しているのだろうか?

アスリートの新谷仁美選手が、東京開催を悩み、次のオリンピックをめざさないと発言したことは、きっとこれらの問題も含めて悩んだ結果なのではないかと推測する。

そして、私たちに重要な問題提起をしていると受け止めたい。

全国の、スポーツ少年少女たちに、私たちは何を語るべきなのだろうか。

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