風化させてはいけない
3月12日の日曜日。今日も春らしい一日になるようだ。
そして昨日は「東日本大震災」と「福島原発事故」から12年という一日だった。
2万人以上亡くなり、今も行方不明者が2523人。家族は今も探し続けておられるのだろう。
TVでは終日特別番組を放送していたが、「すっかり変わってしまった」「風化」という言葉が出ていた。
確かに、と思うことがある。
「災害復興」が叫ばれ、「復興五輪」が実施された。
しかし今、故郷を離れて12年の間に努力して生活基盤を築いた人々は、簡単に戻れない。
事故原発の廃炉作業がどうなっているのか、よくわからない。使用済み燃料の排出はずっと遅れている。
タンクに溜まった処理水を海に流すことは、今年から(強引に)始まるらしい。
そしてさらに、全国の原発再開の方針。総括も復興も脇に置いての強引さ・・・。
「復興五輪」のほうでは、今も談合事件の逮捕者が出ている。いろんな意見があるなかで強引に開催したのは、復興のためではなく、私利私欲のためだったというわけだ。
風化しているのは、復興のための責任者側なのではないのだろうか。
12年間の辛さや悲しみを忘れないこと、それは今を生きる私たちの務めである。
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