ダブルバインドを意識して
5月28日の日曜日。
この数日の雨模様から一転、今朝は青空が広がっている。
さて、「本気の教育改革論」(学事出版)を読んでいる。
寺脇研氏が14人と「これからの教育」について語り合った対談集だ。
トップが、今話題の前川喜平氏だ。文科省事務次官現役時代の対談。前川氏の広い見識がうかがえる。
次が平田オリザ氏。私は平田氏の大ファンだ。いつも、どの発言も新鮮で刺激的だ。コミュニケーション能力の大切さを、いつも考えさせられる。
平田氏がこの対談で、「ダブルバインド」について話している。
日本はダブルバインド(二重拘束)状態にある。ところが、今の日本は、そのことにあまりにも無意識すぎる。国家主義的なものとグローバルという明らかに矛盾したものを、国民にとって整合性が取れないまま、矢継ぎ早に政策として打ち出しているようだ、と。
今後、30年、50年、日本はこのダブルバインドに悩まなければいけない。日本文化と日本語の中で生活しつつ、国際社会の中で生きていかなければいけない。この二つの能力が必要で、大変だけれど、その覚悟がないとダメです。
その上での教育だと思います。・・・・等々。
何だか、深い指摘ではないか。
ダブルバインド・・・最近よく聞く言葉だ。子どもの世界のダブルバインド、教師の世界のダブルバインド。
しかし、平田氏の言う「ダブルバインド」は、スケールが大きい。
これからの教育の土台として、重要な指摘と受け止めなければならないように思ったのだ。
コメント
コメントがありません