時は、人を賢くしてくれない
6月3日の土曜日。陽射しは強いが、爽やかな朝だ。
昨晩から今朝までの報道で、強く感じたのが、標題に書いたことだ。
戦後70年という表現は、世界に通じる。
戦争によって、日本でも、多くの生命とはかり知れない心の傷を負った。それは世界の他の国でも同じだ。それぞれの消せない傷を負った。
その反省から戦後がスタートして70年、現在社会は、おかしなことが起こっている。
いつ日本のどこかにミサイルが落ちても不思議ではない、という状況。
世界のどこにも、戦争したいと叫んでいる人はいないのに・・・。
北朝鮮の暴走に対する、アメリカの対応は、本当に正しいのだろうか?
そして日本の対応は、これでいいのだろうか?
拉致被害者のご家族の心境は・・・、思うと胸がつまる。
2015年に採択、その翌年発効した、地球温暖化に関する「パリ協定」を、アメリカは離脱するという。
190カ国以上が合意したものを、「自国利益至上主義」と称して。
地球規模の環境問題は、もう後戻りできないことは、世界中の子どもすら、知っている。そしてアメリカは、パリ協定の中心にいた。
北極の氷山は溶けている。 南の島々は水没しかけている。
日本の漁業では、温暖化で、昔獲れていた魚が獲れなくなっている。
戦後70年を経て、その豊かな経験が、どれだけ人間を成長させたのか、と考えると、どういうわけか、人間は賢くなっていない。
むしろ、反省を忘れ、誤りの選択肢を選んでしまっている。
新学習指導要領(2020年~2030年)では、三つの柱で資質・能力を育むことになっている。
①知識及び技能
②思考力・判断力・表現力
③学びに向かう力、人間性等
この③の「人間性」についての教育というのは、どんな内容になるのだろうか?
学習指導要領が、さらに新しく改訂される2030年ころには、思いたい。
教育の力によって、「時は、人を賢くした」・・・・と。
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