人間の尊厳

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日本標準

10月22日の日曜日、青空が広がる朝だ。 今朝からグンと寒くなった気がする。

TVでは、砲撃で破壊されたビルや、負傷した人々を懸命に運んでいる姿が連日報道されている。

つい先日までウクライナ地方だったが、今はパレスチナ地域だ。正確には両方だ。

大戦後ほぼ80年、世界で悲惨な戦いが続き、むしろ広がっているようだ。 なぜだろう?

緒方貞子さん、私が心から尊敬している人だ。

国連の、難民高等弁務官だった。日本初、女性初の。

激しい戦火の中、飢えや病に苦しむ難民の人々の中に入り、直接自分の手で食料や薬を届けた。

危険過ぎるという周囲の心配や反対を押し切っての行動だった。

その行動の理由を聞かれて、「かわいそうだから、してあげるのではない。人間の尊厳のためにしなければならない。」というような発言をされていたことを記憶している。

宗教、民族、そして経済など、いろいろな理由で対立が生まれる。

それらは、長い歴史の中で生まれたもので、解決も難しいのだと思う。両者に譲れない言い分もある。

でも犠牲になるのは、その言い分に直接関係のない、一般の家庭や子どもたち。

理由や主張の正しさは解決の手段にならない。「かわいそうだから」にも限界がある。

人の命を、全ての何よりも大切に考える。「人間の尊厳」のために。

緒方さんが、今生きていたらこの世の中を何というのだろうか。

「1年間に限り」を強調している「所得減税」。(選挙目当てだろうなあ)

開催万博の建設費が当初の見積もりの1.9倍に。(また国税が投入されそうだ)

軍事費の割合が大きくなっている、この日本。 ・・・私たちも、今考えるときなのだ。

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