全国学力調査の怪?
10月23日の日曜日、青空が広がって気持ちの良い朝だ。
統一教会の件では、「資料が発見できない(17日)」「これから何か新しい事実が出てくる可能性はある(18日)」「記憶にない、事実として覚えていない(19日)」という、例の山際氏の発言には心が暗くなってしまう。
しかし、今日は教育に関して気になることを述べたい。
つい先日報道されていた、全国学力調査だ。
小6と中3の全児童生徒を対象に、毎年4月に実施されている。
問題は、この学力調査の対策として、多くの県で授業時間を削って過去問対策をしていたという報道だ。
石川県の名前が出ていたが、他の県でも実施していると。
前から言われていて、教育関係者でこのことを知らない人はいないだろうと思われる。
本来は、「子どもたちの学力定着状況を把握し、その対策を打つ」ことを目的としてスタートした。
毎年、約60億円のコストがかかっている。
4月に実施して、夏に結果が発表されるが、そのころ全国の教育関係者は落ち着かない。
なんせ全員調査である。ということは全員の順位が出るということ。
全国でトップの県は? トップの市町村は? トップの学校は? トップの児童生徒は?
つまり実態は「全国学力コンテスト」になっている。
結果は学校まで届くが、採点済みの答案用紙が子どもに戻されるということは聞いたことが無い。
採点が適切に実施されたのかという声が出たりもするが、確かめる方法も無さそうだ。
結果に対して、各学校で適切な対策が取られているという話もあまり聞かない。
私には、巨大な費用をかけて、毎年悉皆(全員)調査をする意味がわからない。
多くの県で対策のために授業時間を削っているとなると、大問題ではないか。
教師不足、教師志望者の減少、サービス残業、・・・学校現場は多くの問題を抱えている。
公教育は、未来への土台づくりである。 大事に考えたい問題だ。
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