ランク付けに縛られない教育を
8月21日の日曜日。
夜半の雨があがり、青空が広がる気持ちよい朝だ。
リオのオリンピックが終盤を迎えている。地球の裏側でのことなのでじっくり鑑賞とまではいかなかったが、いくつも強い印象を受けた。
以前から運営面での金銭に関するいろいろの悪い噂もある。そうなんだろうと思う。しかしまあ、その辺とは別の話として、アスリートの姿は美しい。
自らの心身を鍛えぬき、勝負に臨んでいる。結果、少数の勝者と多数の敗者が生まれるが、その、それぞれの懸命の姿が美しい。
男子400メートルリレーは、すばらしかった。
個々の力量の不利を、バトンタッチという、象徴的な信頼関係で強みに変えた。あのボルトが、日本のチームワークを賞賛してくれていて、とても嬉しかった。
これは道徳の教材だなあ。盛り上がること間違いなし。
また、敗者となったアスリートのことを考えることも、道徳の教材だ。
これからパラリンピックか。
また多くのことを学び、感動することだろう。
さて、教育関連では、この時節は「全国学力調査」結果発表だろう。
調査問題は「すべての子どもが身に付けてほしい学力」のはずである。
であれば、平均点の順位競争が目的ではない、ということになる。
学力状況や生活環境を把握し、(すべての子どもに必要な学力なのだから)結果に対する対策が重要となる。莫大な経費をかけた調査は、実施後の取り組みにこそ生かされなければならない。
つまり、ランク付けが目的ではないのだ。
ランク付けと言えば先日話題になった、世界の大学のなかで東京大学のランクが落ちたという話があった。
昨晩のTVで知ったけど、あれは学生の学力とは関係が無い話だった。
その大学の留学生の割合(高いほどランクアップ)や、教職員の員数など、教育環境整備に関するランク付けだったらしい。
ランク付けは、誰が、何の基準で実施しているのかを知って受け止めなければならない、ということを教えてくれた。
これはそのまま、私たちの仕事のチェックポイントにもなる話だ。
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