「犯人捜し」の風潮から考え直す

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日本標準

7月26日の日曜日。  もう・・・ひたすら猛暑である。

近くの熊谷市では昨日38度、今日もそうらしい。

先日救急車騒ぎの妻は、昼間は外に出ない、家の中ではクーラーを切らないという熱中症対策の生活をしている。

台風12号、沖縄から九州に迫っている。こちらも怖い。

 

さて、先日の中2男子生徒自殺事件だが、「いじめが自殺の一因と考えられる」という表明があった。

そこでつい、「一因というなら、ほかにも自殺の理由があるんかい!」と突っ込みたくなるところだ。

 

と、そこで今読んでいる内田樹氏の文を思い出した。

「最終講義」という文庫のなかの「教育問題の犯人捜しは、もう止めよう」という章がある。

そのなかで「内田さんが今、中高生に一番言いたいことは何ですか」と聞かれて、しばらく考えて・・・「先生はえらい」という言葉かな、と答えたそうだ。

これはいじめ問題だけではなく、日本の教育問題全般に対する内田氏の答えだが、すべて教育問題について「犯人捜し」に終始しているという指摘だ。

現場教師が悪いのか、文科省か、親の責任か、子ども自身の問題なのか・・・と。

それで、何が解決するのかと。

 

今回の事件でも、教師や学校の対応が問題になっている。それはそれでとても重要だ。

しかし「犯人捜し」の風潮が「犯人」なのかな、とも私には思えたのだ。

この学校では、前年からいじめゼロが報告されていた。先生たちには「いじめゼロ」が求められていたのではないのか?

犯人捜しではない、教育問題に取り組む建設的な風土づくりが重要だと、あらためて思っている日曜日の朝だ。

 

 

 

 

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