教員の非正規化を、真剣に考えよう

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日本標準

6月1日付け教育新聞のトップ記事は、「財務省の教員削減案に文科省が反論」である。

そして5月29日付けの「内外教育」、この巻頭ページのトップ見出しが「新しい教育委員会制度と教員の非正規化」である。

実はこの二つは、公教育予算の削減問題が底辺にあるという意味で、まさに同根の提起である。

財務省に対する文科省の姿勢は、学校現場サイドに立つ者には、まさに当然至極のことである。

しかし、しかしだ。

コトは、そう簡単ではない。

昨今、公立小中学校教員の非正規化が進行している。私も学校を訪問する際に、いつも実感している。

なぜか?  当然予算を削減したいからだ。

教員の人件費は、ご承知のように、義務教育費国庫負担(国の負担)と地方交付税交付金(地域負担)とで措置されている。

教育委員会が新制度に移行されると、首長の関与が強まるという。

地方財政は、どこも厳しい。何とかしなければならないことは教育以外にも多い。

そんなこんなで、教員の非正規化が増えるらしいのだ。

 

いいのか?  本当にいいのか?

来年4月の雇用が保障されていない、非正規の先生。

それも、その繰り返しが5年目、6年目という先生も多い。

今でも、学校と保護者との緊張関係は続いている。

自分の子どもの担任の先生が非正規だった場合、保護者はどう思うのだろうか?  安心できるのだろうか?

 

「教育再生会議」(第1次安倍内閣)

「教育再生実行会議」(第2次安倍内閣)

このキーワードは教育の「再生」であろう。

つまり、「社会総がかりで教育の再生を」と国民に呼びかけているのである。

となると、この「教員の非正規化」問題は、黙認できるものではないと思うのだが、どうだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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