定額働かせ放題の公教育

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日本標準

5月19日の日曜日、今日は薄曇りの一日になるらしい。昨日に比べたら少し涼しい。

先日、中教審の審議まとめが発表された。教師の働き方改革についての報告だ。

シンプルに言うと、給特法(公立の教職員の給与に関する特別措置法)の数値変更しか印象に残らない。

時間外勤務に対する残業代の代わりに本給の4%を増額する制度を、10%以上にするという内容だ。

金額にして1~2万円になるらしい。

これが、国の考える「教師の働き方改革」の抜本解決策ということらしい。



公教育の現場は限界を超えている。教師不足、教師の休職増、教師の定年前退職増、非正規教師増・・・。

「こども未来社会」「子どもまんなか社会」など耳に聴こえの良い言葉は並んでいるが、実態は公教育にお金をかけようとしていない。

今回のことで言えば「定額働かせ放題」と、あちこちで言われている。



わが日本標準の仕事のつながりで言えば、「単元テスト」というものがある。

教科書単元の内容を授業で学習して、子どもがどこまで理解したかを診断するテストだ。

テストを実施すると採点が必要になる。採点をするなかで、個々の子どもの理解状況をつかみ、再指導のポイントがわかる。同時に先生自身の授業のやり方の反省もできる。

今、この採点作業の負担が大きいことが話題になっている。採点の時間が取れないと。

わが業界も、先生の負担を減らすためにいろいろな提案をしている。先生のサポートをしたいから。

でも本当は、ほかの様々な「教師の多忙」の要因を整理して、先生に採点作業はしてもらいたいと私は思っている。

放課後の諸会議、提出文書の作成、学校行事の諸準備、各種委員会への出席、部活指導(中学)・・・。

有名私学、小中一貫校など、費用をかけられるエリート校との格差は広がる一方だ。

教育は、未来社会への責任であり希望である。みんなで本気で考えることではないだろうか。

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