やっぱり原発は制御できない
8月27日の日曜日の朝。暑い日が続くが、午前5時の風は秋の香りを感じるようになった。
先日24日、原発処理水の海洋放出がとうとう始まった。
これから30年(50年以上とも言われている)の作業だ。福島の方々の無念の心情を思う。
「漁業者など関係者の理解無しには、いかなる処置も行わない」と、国は約束していた。
首相は、直前の原発視察の際に地元漁業関係者とは面談しなかった。
そして今、中国をはじめ近隣諸国、そして国内でも放出反対の声明や行動が起こっているが、SNSなどでは品の無い表現でそれらを罵倒する様子が見られる。(それこそが品が無い!)
実は、福島原発の1~3号機の廃炉こそが目的なのだが、今回の処理水放出開始はそのほんのわずかなスタートに過ぎない。
処理水とは冷却のために注入した水であり、それの処理だけでこれから30~50年。
本丸は「デブリ」、これが8800トン。(説明は略、ネットで調べて)
とにかく放射能が非常に高く、人が近づけない。これの処理計画は未着手で見通しが立っていない。
処理水は、海洋放出しながら毎日再生産されるし、廃炉作業の本丸はその後のことだし、気が遠くなる話だ。
国は、これまで何度もその責任を果たすことを明言しているが、明言している人たちのほうが早くいなくなる。
これらの気の遠くなるような話の、ほんのわずかな一歩が8月24日に動き出したのだ。
私なんかも、すぐいなくなる一人だ。
廃炉作業完了! の頃に日本の原発は変わらず稼働しているのだろうか。
その間に、また大震災や大津波は来ないのだろうか。
自分がいなくなった後の、人々が住んでいるところ、国、地球を考えること。
これも大事な教育の使命なのだ。
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