伝える極意
1月29日の日曜日。やはり寒い。 このところ10年に一度とかいう寒さが日本列島を襲っている。
断水、孤立、車の立ち往生などのニュースを観ていると、自分の寒さなんか贅沢のうちだと思える。
コロナに関して、どんどん「5類化」に向かっていることが釈然としない。
死者数は増えている(?)。感染者数は把握できなくなっている。
医療機関のひっ迫と従事者の疲弊は、限界を超え続けている。
そんな中、なぜ5類化を急ぐのか?
他の診療科目と同じ扱いになって、病院予約、感染対策、重症者の対応など、病院の混乱は想像がつく。
そして有料化の方向だ。
マスク義務についても、どんどん解除の方針。コンサートやスポーツ観戦も満員OK。
どこに人々の「安心」が担保されているのだろうか? そうか、安心は「自己責任」の時代なのか!
私の孫娘は、「マスクは外したくない。慣れちゃったから外すのは恥ずかしい」と言っていた。
もう一つ、先日の国会での首相の施政方針演説について。
平日なのでライブで聴いた人は少ないだろう。私もだ。それで翌日の新聞で読んだ。
山積の課題について「具体性が無い」、この一言だ。
慎重な「議論」「検討」の上に「決断」したということだが、議論も検討も決断も「内閣」の中のことだ。
国会ではその事後報告を、「議論」「検討」「決断」という言葉を連ねて話されているようだ。
「伝える極意」(長井鞠子著 集英社)によると、
1.伝えたい内容(コンテンツ)は明確か。 2.伝える熱意があるか。 3.論理性、構成力はあるか。
さて、施政方針演説はどうだったのだろう。
思いを相手に正確に伝えることの大切さを、いつも、いつも感じている。 難しい。
コロナ禍が4年目を迎える今、「弱まった伝える力」を努力して強くしなければいけないと思う。
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