心配な、学校教育事情
5月8日の日曜日。
立夏も過ぎ、沖縄では梅雨入りしたとか。 夏に向かってまっしぐらというところだ。
新学期がスタートして5月に入り、教室の中はやっと落ち着いてきたところだろうか。
その学校教育に関して、気になる新聞記事を読んでいるので紹介したい。
今、日経新聞のトップ面で「教育岩盤」というシリーズを連載している。
その見出し(リード)を少し紹介すると・・・、
「学び直し、企業も学校も ー基礎知識の欠落ー」
「かい離する理念と現場 ー指導要領 脱ゆとりで膨張ー」
「偏見が狭める女性の進路 ー東大卒の女性は不利ー」
「格差を再生産 難関突破 -親の経済力次第ー」・・・連載は続いている。
基礎基本を大事にする学校教育を考えている私たちにとって、少々気が重くなるような言葉が並んでいる。
ほかにも心配事はいろいろある。
学校ではGIGAスクールの取り組みやコロナ対策が続いている。大変だ。
教師のハードワーク、休職者の増加、そして教師不足と教職希望者の減少・・・。
これまで、定期的に「中教審」による教育改革が提起され、その内容に沿って「学習指導要領」が改訂されてきた。
その過程の中で、「ゆとり教育」批判以降、内容がどんどん増えていった。(減らしにくくなった?)
そしてその結果が、上記の新聞連載のような状況を生んできたのかもしれない。
毎年実施される「全国学力調査」は、年々難易度が高くなり、平均点は下がっているような気がしている。
学習指導要領が盛りだくさんになれば、子どもたちの学力が上がるというほど簡単ではないことは、みな百も承知のこと。
子どもたちのための教育か、国の方針のための教育か、そんなことも頭に浮かんだ。
ここは、考えどころだ。
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