格差と教育
10月17日の日曜日の朝。
こちらでは小雨模様で、今日から本格的に秋冷えになるらしい。
これから半月、選挙である。
自民党総裁選以降、経済、成長、活性化、中間層を増やすなどの言葉が繰り返されている。
でも私は、これらが人々の心に届いたり響いたりしているとは感じられない。
ほぼ2年にわたるウイルス禍のなかで、いろんな格差が広がった。
飲食業の人たち、非正規で働く人たちが、失業したり収入を大きく減らすことになった。
緊急事態宣言が解かれて人の流れが復活した繁華街の傍らで、無料で食料が支給される列に多くの人が並んでいる。
教育の話で言うと、GIGAスクール構想ということで、学校閉鎖対策の切り札としてオンライン授業が始まった。
今も、全国から授業の成功例が報告されている。大切なことだ。
でも一方で教育格差というか、知の格差、環境格差が広がっていると思う。
家庭の経済環境格差は、そのままデジタル環境格差だ。
そして子どもの学力格差に直結すると思う。
一つのクラスの中で、対面とオンラインの同時授業が行われている。
目の前の子どもに対応しながら、画面に映る子どもたち一人ひとりの反応をつかんで授業を進めるというのは、私に言わせれば「神業」である。
結果、いろいろな子どもの事情からの格差が生まれていると思う。
家庭の経済格差が広がることが、子どもの学力格差を直撃してはいないか。
社会の明日を担う教育、特に公教育の問題を真剣に考える世の中になってほしい。
ちなみに、公立校教員受験者数は減り続けている。過酷なのだ。
選挙月間、特にそう思うのである。
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