「優しさ」には勇気を
3月21日の日曜日。小雨が降り続いている。
昨日孫たちとお墓参りに行ったら、お彼岸で大勢の人が。
それぞれのお墓に、それぞれ心のこもったお花が供えられていた。
昨日も東北地方で震度5の地震が発生した。
10年前の大震災以来、その余震が続いているのだろう。
そしてコロナウイルス。この1年で終息などせず、世界で不安は広がるままだ。
「不安」・・・静かに深く人々の心を締め付ける。
そんな折、香港やミャンマーの人々の行動をニュースで見ると、心から尊敬し、感動する。
人間としての誇り、民主主義を守るためにどんな危険も恐れずに行動する姿に。
同時に、人々を暴力で抑え圧殺する大きな力に怒りと悲しみを。
この1年、ウイルスと戦いながら、人々の強さと優しさを受け止めてきた。語ったりもした。
でも、今の日本はこれでいいのだろうか?
一つは、基準のわからない緊急事態宣言の解除。
誰が何をするのか、ほぼわからなくなった。
もう一つ、測り知れない危険を含んだままのオリンピック・パラリンピック開催の準備。
さらにおまけ、国会の予算委員会で「記憶がないと言え」と部下に命じた総務相。
本人は「なぜか無意識っていうか、口に出た」とおっしゃっているようだ。
私たちの心の中にはさまざまな不安が広がっている。
どうする?
「耐える」ではなく、「勇気」ではなかろうか。
発言する勇気、行動する勇気。
それがほんとうの「優しさ」なのかもしれないと、戦後と共に、教育をテーマに生きてきた私の、現在の心境である。
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