日本の教育は、混乱していないか
11月10日の日曜日。ここ関東は快晴の朝だ。
今日は、朝から即位パレードのニュース一色。
その話ではなく、教育関係者として大学入学共通テストの問題を語りたい。
2020年からの英語民間試験の活用が、当面見送られた。
記述形式の問題で、ほかの教科も問題になっている。
経過は皆さんも報道でそれぞれにご存じだろう。
おかしい。実に説明も怪しげではないか。
これまでも共通テストの採点作業は民間に委託されてきた。
主に学生アルバイトが評価と採点をしているとのことだが、短期間にどのように信頼できる作業がされているのか、ほぼ説明されない。
信頼して任せているというような説明で、実は知らないようだ。
例えば1万人以上ともいわれる(実数も定かではない)学生が、全国各地で短期間に一斉に(記述式を含む問題の)採点作業をする。その評価基準が明らかにされていない。
そして、提出した答案用紙が本人に返却されないから自分で確かめようがない。
民間だからいけないというより、民間に丸投げして内容をよく把握していない(ように見える)教育行政の無責任さがおかしい。
若い受験生が人生をかけているのだ。将来を左右するのだ。
まだあと1年あるから、とかの説明をしているのも聞いたが、甘い。
もうまったく時間が足りない。
問題が決まり、評価のためのさまざまな基準(と規準)を決めて、その作業手順を決めていくためには、それはもう大変な調査と試行錯誤と努力が必要だ。
時間は膨大にかかる。
わが日本標準でも学力検査(CDT)を実施している。その責任の重さと苦労の経験から語っている。
国は、ほんとうに若者に期待しているのだろうか?
将来を託そうと思っているのだろうか?
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