二つの学校の卒業式
3月17日の日曜日。
桜の開花予想をする季節だが、早朝の風はまだ冷たい。
卒業式シーズンも、先週までなのかな?
二つの卒業式のニュースを知った。
一つは、3年生の女子生徒がいじめで自殺した高校の卒業式。
この学校では、卒業アルバムから亡くなった女子の顔写真を外した。
またアルバムの中の学校行事のスナップ写真も、女子生徒の写っているものを外した。
卒業時に在籍していないという基準での判断だったらしい。(でも、スナップ写真まで外すというのは、その女子の存在を記憶と記録から抹消するということになると思うのだが・・・。)
一方で、こんな小学校がある。
5年生のときに、クモ膜下出血で亡くなった男子がいた。
この学校では、その子が亡くなったあとも、その子の椅子を並べ続けた。
そして時が経って、今年この学年が卒業式を迎えたとき、その男子の家族が卒業式に招かれ、卒業証書を受け取った。
この小学校は、佐賀県の西与賀小学校である。(私の実家のすぐ近所)
この二つの学校の卒業生たちは、どんな気持ちで、どんな受け止め方して学校を巣立っていったのだろうか。
そしてそれぞれのご家族は、どうだったのだろう。
きっと、それぞれに、その記憶は残るのだろう。
教育の場の、この二つの事例を、私たちはじっくり考えてみるべきではないだろうか。
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