8年間で学んだこと
3月10日の日曜日。 昨日に続いて温かい1日になりそうだ。
ちょうど8年。 ・・・もう8年? まだ8年?
メディアは、こぞって特集を組んでいる。 食傷気味の人もいるだろう。
そう思ったが、日ごろ社会情勢(と教育)を語っている者として、ただスルーとはいかないだろうと考えて、少しだけ大事な「事実」を記したい。
東日本大震災と原発事故。
死者は、災害死、関連死あわせて2万2千人以上。
今も避難生活を続けている人、5万2千人以上。
「復興できたか?」との問いに、6割以上の被災者が否定的だ。
つまり、まだまだ復興に向けて必死に生きている途中だ。
そして、この8年の間に全国各地で大きな災害が起こっている。
それぞれの地が、同じことなのだろう。
最近、被災者への、国や東電の保障打ち切りの話をよく聞く。
では、その人たちの「復興」は完了したのだろうか?
日本という国は、これらの災害に対して積極的に取り組んでいるのだろうか? 私には、その強い姿勢は、あまり見えない。
例えば原発問題だ。
原発への、国の姿勢が、私には理解できない。
「絶対安全」「他の発電方法より低コスト」この二つの根拠は、今や完全に破たんしている。
もう、新しい原子力発電所は、世界で建設されないのではないか。
でも、日本では、原子力発電優先の方針を変えていない。
福島では、あふれている汚染水を、水で薄めて海洋放出する計画だ。
そんなことやって、周辺の漁業従事者たちは納得できるのか?
民間シンクタンク「日本経済研究センター」は、経済産業省が公表している原発事故の対応費用22兆円を大きく上回る、35~81兆円という試算を発表した。(朝日新聞 10日付3面より)
そして、「中長期のエネルギー計画の中で原発の存否について早急に議論、対応を決めるときではないか」と提起している。(同)
8年間で学んできたことを国民の総意として決断すること、・・・それが「主体的、対話的な深い学び」というものを、大人たちから子どもたちに知らしめる、絶好の機会ではなかろうか。
どうだろうか?
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