やさしい まなざしを
12月2日(日)。曇り空から青空に変わろうとしているような空模様だ。
そう、もう12月。 「あれあれと 思う間もなく 師走入り」
今朝、ウォーキングから戻り、朝食の準備をしていた時間(朝6時)に、NHK「目撃 にっぽん 退院したい」というドキュメント番組が放送されていた。
しっかり全部は見られなかったが、精神疾患の障害者の人たちが入院する病院のレポートだった。
入院患者の一人の男性は、17歳で病気になり、現在78歳。この60年間ずっと病院で生きてきた。
「何もしたいことはない」「子どものときから何も楽しい思い出はない」
この施設では、治療して回復したら、社会復帰をさせたいと考えている。
しかし、それがとても難しい。
退院の条件である、家族(親族)の承諾を得られないのだ。
ある女性が、障害者年金を頼りに自活しようと、施設を出てアパート住まいをするために部屋を探していた。
家族の承諾も難しい。さらに、このアパートの部屋を借りるのが、とても難しいことだ。
一度了承を得ていても、いざ引っ越しとなるころにキャンセルが多い。
不動産業にも、いろいろ事情があるらのだろう。
病院と地域のNPO組織との話し合いと努力によって、結果的にこの女性はアパートに入ることができるようになった。家族の承認も得て。
病院の、ひとりの看護師の女性の行動を軸に、この番組が構成されていた。(使命感の強い、すばらしい看護師さんだった。)
「これまでは、退院させたいと思ってやってきたが、今は、退院させなければならないという気持ちになった。」と彼女は話していた。
社会的な弱者と考えられる人は、社会に多く存在する。
その世話や始末を、自分の責任で、家族の力で・・・当然限界がある。
そんな人たちに、私たちは、地域は、そして国は何ができるのだろうか、いや、何をしなければならないのだろうか。
深く考えさせられた。
私は、この視点から教育問題も考えたい。 子どもは弱者だから。
思いついていたテーマを変更して、今朝の体験を書いた。
もう、青空になった。
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