自分の考えを持つということ
2月5日の日曜日。夕方から崩れるというけど、今は陽射しが温かい。
このところ、世界中がトランプ大統領の言動でかき回されている。
議会の手続きを通さず、次々と大統領令に署名し、選挙時の公約を進めているということだろう。
アメリカが二つに割れ、世界各地で、賛成と反対の論評がされている。
その中で、日本は論評をしているとは言えないようだ。国会の委員会の中でも安倍首相は「差し控える」の繰り返しのようだから。
その中で、議会の承認を経ないアメリカ入国禁止の大統領令を、ワシントン州の連邦地方裁判所が、その効力を一時差し止める決定をしたことは、印象的だ。「そんなことができるんだ!」というような感想を持った。
もう一つ、これから日本は防衛費を増大していくことは間違いがないようだ。このことは、憂慮するとしか言いようがない。
目の前の火の粉を払うしかない、という現実も確かにあるだろう。しかし、世界大戦から70年を経て、また人を殺し合う兵器を競い合うようになるとは。
「シルバー・デモクラシー」(寺島実朗 岩波新書)に「戦後近代化」を象徴する五つの事象が挙げられている。
1.情報メディアとしての「テレビ」
2.移動メディアとしての「自動車」
3.生活空間としての「団地」
4.家庭における「核家族」
5.教育における「戦後民主教育」
やはり、地球規模で大きな曲がり角に来ている。
保護主義と言っても、ポピュリズムと言っても、それでは済まない。
戦後70年を過ぎて、新たな「地球規模」の在り方を見つける時が来ていると思うのだ。
こんな話題で若者が会話し、教室で討論されることは無いのだろうか。
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