アクティブ・ラーニングの題材として

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日本標準

9月11日の日曜日。

日中の日差しが強いが、朝夕は秋の気配を感じるようになった。

朝5時は薄暗くなってきたし、川沿いには彼岸花が咲いている。

さあ、子どもたちは運動会シーズンだなあ。

 

連日のパラリンピックの報道には、本当に強く心を動かされる。リオに来るまでの本人の努力、これはオリンピック選手に勝るとも劣らないものだろう。障害に打ち勝ち、偏見に負けず、自らの力で支援の輪を広げてのリオの舞台なのだろうと感じる。

勝っても負けても、戦いの後の涙がオリンピックのとはまた少し違う感じがするのは私だけだろうか。

私が教師なら、授業の始まりの15分に、この話題を入れるなあ。子どもたちの感想を聞くなあ。

 

もう一つ、別の話。

東京都の小池知事。なかなかの仕事ぶりなのではなかろうか。

築地市場の移転先という豊洲新市場問題だ。

11月移転予定を、ひとまず延期し調査に取り組んだ。

そして今、土壌汚染対策としての盛り土が、実は不十分だったということが分かった。

豊洲の予定地は元東京ガス工場跡地で、環境標準の4万3000倍の発がん性物質などで汚染されていた。

その対策として工場跡地を地盤面から2メートル掘り下げ、厚さ4.5mの盛り土による土壌汚染対策を実施したはずだった。

それがそうではなかった。不十分だった。

小池知事はこのことに対して「建物下のすべてが土壌を入れ替えたうえで盛り土されているというのは、現状では正しくない。訂正させていただきたい」と事実を認めたということだ。

この状況での移転延期は、大変な損害だという意見も聞く。

しかし、命にかかわる問題としてここで踏みとどまって調査をする姿勢は偉いと思う。(私は相当な圧力がかかっているとみている。)

とても難しい問題なのだろうが、これからを見守っていきたい。

 

これからの教育の柱はAL(アクティブ・ラーニング)だと言われている。このALは授業の型(スタイル)と考えてはいけない。大事なテーマに関心を持ち、調べて、自分の意見を持って発表し、周りの人の意見も聞く。そして時には話し合いによって考えを深めていく行為のことだ。

パラリンピック、築地移転問題、まさしくその「大事なテーマ」ではなかろうか。

 

 

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