社会的な力と洞察力

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日本標準

台風18号が上陸したコースからは随分離れていたが、関東・東北の豪雨は、甚大な被害を与えた。

鬼怒川などの堤防の決壊の様子は、4年半前の津波の様子を思い起こさせた。

低地の水が引かないまま、時間はどんどん過ぎていく。その中で、行方不明者の捜索が続いている。

言葉が見つからないが、被災された方々に心からお見舞いの気持ちを伝えたい。

 

13日の日曜日だ。

安保法案が大詰め。私も大きな関心を持っている。

TVで、何回か委員会や国会の質疑の様子を観た。

やはり、法案の中身がわからない。

新しい法制化が日本の安全に役立つという説明は繰り返されるが、なぜそうなのかは、やっぱりわからない。

だから、70年以上前に戦争を体験した人も、将来を担っていく若者たちも、不安なのだろうと思う。

わからないという声が強いのなら、わかるようにすることが必要なのではなかろうか。

 

これからの教育のなかで、アクティブ・ラーニングという言葉がキーワードの一つとなっている。

これは、学んで得た知識や技術をいろいろと活用して、結局「わかる」そして「実行する」という段階まで持っていこうということだろう。

ジョン・デューイの言葉の中に、学校は「社会的な力と洞察力」を育てるところという表現がある。

大いに同感である。

今世の中に起こっている様々な問題について、若者たちは「社会的な力」と「洞察力」をフル回転してもらいたい。

その第1歩が「わかる」ということなのだろう。

これから来る未来は、まさに若者たちのためにあるのだから。

 

 

 

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