「未来の学校」を考えるとき

作成者:
日本標準

9月20日の日曜日。今朝のウォーキングでは秋の気配をはっきり感じた。

 

「コロナ禍 教員に負担ずしり」これは今朝の新聞の見出しである。

学校現場では、長期休校による学習の遅れを残りの期間で取り戻さなければならない。

しかし学校におけるコロナ対策の負担感を調査すると、消毒作業が90%でトップ。ソーシャルディスタンス(89%)、子どもの心の不安と向き合うこと(81%)と続く。

教師の疲労感が、この数字に滲み出ている。

 

「未来の学校」(石井英真著 日本標準)を紹介したい。

「コロナ禍という人類史レベルの共通経験を足がかりに、何が正解かもわからずそれぞれが多かれ少なかれ不安を抱えている状況だからこそ、・・・保護者や地域の人々が学校に関わり、当事者意識や分かち合いの感覚を育みながら、・・・『自分たちの学校』『自分たちの社会』を、子どもたちを交えて、自分たちで創っていくこと。」 (終わりに)

「withコロナ」が続く以上、未来を担う子どもたち、あるいは学校教育に対して、私たち大人が取るべき基本態度なのだろう。

 

そしてもう一つ大事なことを学んだ。

コロナ禍で起こっているように見える学校の困難な状況は、実はコロナ以前から潜在化していた問題であり、それは学校にとどまらず日本社会のありようそのものを問い直すことであるということだ。

同調圧力、孤立化や自己責任、格差や社会的分断の強まっていると言われる時代に、安心とつながりを大切にした、一人ひとりがかけがえのない存在として尊重される社会に向かうことと同じ歩調の中でこそ、学校の先生や子どもたちは、自分に自信を持てるようになるのだろう。

 

新刊「未来の学校」の紹介としては、まったく言い足りていない。

とにかく、いろんなことを考えさせられる。

ぜひ、読んでほしい。学校関係者、地域の活動家、

           ・・・そして、すべての人に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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