2020年の教育問題
12月22日の日曜日。 うす曇りの寒い朝だ。
毎週日曜日に書いてきたこのブログも、今年は今日とあと1回か。
来年の2020年から、小学校では新学習指導要領が実施される。
手元に「教職研修」1月号がある。昨日病室で付き添っている間に読んだ。
「2020年の教育問題」が特集されている。
今、学校現場で問題になっていることとして、「教科道徳」「プログラミング教育」「英語」などが挙がっている。そしてもう一つが「働き方改革」という印象を受けた。言い換えればこれらは学校や先生方が負担になっているということのようだ。 ・・・わかる。
「学習指導要領の理念が届いていない」という表現もあった。
「主体的な・対話的で深い学び」などがその筆頭かもしれない。
あるいは「社会に開かれた教育課程」などもそうか。
戦後、日本の学校教育は、その機能を一途に拡大してきた。
学力のほかに、食育、しつけ、心身の健康、人間関係等々、つまり子どもの成長に係わるすべてが学校の責務となった。
学校周辺の地域問題までが、学校に持ち込まれる。
言い換えれば学校負担が増大し続けたのだ。今、学校だけでは手に負えないところまで来てしまっている。
保護者や地域からの風当たりに苦労している学校が多い。
問題の本質は、すべてを学校に押し付ける社会のムードでは?
その負担の大きさで、主体的な子どもを育てなければならないはずの教師のほうが主体的な姿勢を失ってしまうとなると、「2020年教育問題」の根は深い。
近年の教員採用倍率の低下問題は、「将来なりたい職業」「先生って、いいな」という私たちの「常識」が通用しないことを教えているようだ。
今、国を挙げて、地域を挙げて、私たちみんなで、「2020年の教育問題」に取り組まなければならない。そうしないと将来が危うい。
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