国語力を育てる
6月18日の日曜日。今朝は薄曇りで、午後には雨も降りそうだ。
早い。もうすぐ1年の半分が過ぎようとしているなんて・・・。
今回は、弊社発行の季刊教育誌「教師のチカラ」30号について、少しだけ紹介したい。
季刊30号(2017夏号)のテーマは「国語力を育てる」。
まず巻頭グラビアは「言葉はどのように生まれたのか」(岡ノ谷一夫先生 東京大学大学院教授)。
「母語ができてから外国語を学ぶ。第二言語を学ぶということは、母語に基づいて、この単語は母語でいうとこういう意味だということを覚えていきながら学ぶので、学び方は全然ちがいます。・・・母語がしっかり習得されないうちから外国語を入れてしまうと、中途半端な思考しかできなくなってしまうと思います。」
「言葉というのはコミュニケーションにだけ使われるのではなくて、思考に使われるのです。」
地球上の生物で人間だけが持つ言語、その魅力を感じるところから、国語力の上達は始まるのだろう。
「教師の国語力が授業の質を左右する」(鈴木健二先生 愛教育大学教授)。
「言葉の意味を掘り下げようとする意識をもつこと」として、道徳の授業での「礼儀」という言葉を取り上げている。
「『礼儀とは何ですか』と問いかけると、多くの教師は答えることができません。・・・『礼儀』とは『心』を『言葉』にして『行動』することなのです。」 うーん、なるほど!
新しい学習指導要領では、ご承知のように「教科を貫く言語能力の重視」が強調されている。
ほんの一部の紹介だが、ほかにも、この30号は内容が濃い。
「国語力を育てる」をテーマにした「教師のチカラ」30号を、ぜひ活用していただきたい。
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