日本は、なぜ投票率が低いのか

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日本標準

12月10日の土曜日の朝。気持ちの良い快晴である。

 

昨日は、異業種の30代、20代の若い人と話す機会があった。

そこで話が出たのが、韓国の例の大統領弾劾の話になり、国民のあの怒りの行動のエネルギーがすごいと話題になった。そして日本であんなことが起こった場合、国民は同じような行動を起こすのだろうか、とか。

いやあんな状況は起きないのではないか、もっと静かなのではないかと。

それは国民性の違いかもしれない、でももっと大きいのは、政治に対する関心の低さがあるのではないかと。そして小選挙区制の話になった。

 

日本は、どのレベルの選挙でも、おしなべて投票率が低い。

他国との差は歴然としている。なぜか・・・?

私は、衆議院議員選挙が小選挙区制になって以来、国民の政治意識が薄れたように思っている。狭い選挙区で一人だけを選ぶ方式は、第一位の当選者に投票しなかった人たちの意見を消してしまう。いわゆる死票だ。

そして当選者は、選挙区全体の「民意を得た」とおっしゃる。

小選挙区制で選ばれた国会議員は、それはもう選挙区が大事だ。次回もトップになることに全力を尽くすだろうと思う。第二位当選が無いから。

私には最近、衆議院議員の方々が地方議員に見えてしまうときがある。

 

一方、(本当の)地方の政治家には、こんな立派な方がおられる。

小林真(まこと)氏、青森県八戸市の市長さんだ。

「売れない良書だけ扱う市営図書館を開設」とうタイトルで、12月9日の東京新聞朝刊「この人」欄で紹介されている。

公約が「本のまち八戸」の実現。1歳未満の乳幼児を持つ親に無料で絵本を配ったり、市内の小学生に書店で使える2000円のクーポン券を配布したりされている。市営書店には幅広い良書が8000点以上ならぶ。年に約4000万円の赤字見込みで、税金で穴埋めをする。

どうだろうか。赤字は気の毒だが(赤字になると思う)、潔くて素晴らしい。地方の政治家は、この姿勢が大事だと思う。

次世代の大事な市民を育てるんだ、という覚悟だ。

 

先ほど、衆議院議員が地方議員に見えると書いたが、これは立派な地方の政治家の方に失礼な言い方だ。申し訳ありません。

 

8月の終わりには、何よりも優先して自分の選挙区の盆踊りに駆けつける衆議院議員のニュースを聞いたことがある。

日本の明日が見えにくい今、ここは投票率を高めることに全力で取り組んでもらいたいものだ。

18歳選挙権の教育の際は、中立性も大事かもしれないが、この辺の抑えもしっかりお願いしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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