ソーシャルインクルージョンをめざして
7月31日の日曜日の朝だ。
梅雨も明け、昨日から猛烈に暑い。あちこちで35度超えが出ている。
そして今日は東京都知事選挙の投票日。
私は都民でもないからだろうか、もう一つピンと来ていない。
待機児童対策、福祉充実、コンパクトな東京オリンピック、・・・主要な候補者が、選挙カーから言っていることは似ている。
話していることが似ているから、わかりにくい。実際に知事になってみないとわからない、と投票者も思っているのだろうし。
自民党から二人出て争っているのを見ていても、結局政策では選ばず、好き嫌いということになるのかと思ってしまう。それでいいのだろうか、と私は心配してしまうのだが・・・。
さて、今日の朝日新聞では、一面トップが「新人先生が担任 急増」、そして「求められる教師像の多様化」を特集している。
取材に応えて、増田修治先生(白梅学園大学教授)がコメントしている。「社会的に思い描かれる教員や学校の像が、一つではなくなくなった」と。
私は毎日の仕事の中で、とっくにこのことは承知しているが、状況は実に深刻だ。
この複雑な社会で、子どもはいろんなものを背中に背負っている。
家族の問題、貧困やDV、将来への不安、そしてあきらめ感。
そんなクラスを新任の先生が受け持つことが、どんなに無謀なことかと、ちょっと考えれば誰にでも想像がつく。
それが現実に増えているのだ。
もう一つ臨時採用の先生が担任を持つということも、ひそかに増えている。臨採の先生の能力の問題ではない、来季の採用が保障されていない先生が、どうやって子どもの人生を背負えるのか、という問題だ。
8月3日と4日は、日本標準の夏期研修会だ。
2日間の勉強の場だが、集まった仲間とは、「ソーシャルインクルージョン(排除の無い社会)」を本質的なテーマとして、いっしょに考えていきたい。
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