日本の、復興について
3月13日の日曜日。
この数日、肌寒い曇り空が続いているが、今週中に本格的に春めいてくるという。わが家の梅の木は、今花びらを落としている。
先週は福島に出かけ、郡山、二本松、会津と回った。(そういえば、昨年の3月11日は相馬だった。)
被災から5年。
マスコミがいろいろ特集を組んで報道している。この年月を経て、建物が高台に建ち、港は少しずつ活気を取り戻していると・・・。
しかし、やはり5年は重い。生活の深刻さや、心の中の孤立感は深まっていることがわかる。
被災で親や身近な家族を失った若者が、今社会に出ようとしている。
彼らの環境が厳しい。
残りたいふる里には、今人が住んでいない。これからも。
考える、助け合う、話し合う場面は報道されるが、先が見えないことは事実だ。
式典で「復興に全力を」という首相の言葉は、私の心に響かない。
(天皇陛下の、被災者へのお気持ちは、私の心に響いた。)
私たち戦後世代は、二つの「復興」を抱えてきたことになる。
戦後の復興と震災の復興だ。復興は難しい。
私は、どちらの復興もできていないと考えている。
大震災で、仮設を出て高台の家に引っ越したら復興したというわけではない。
戦後の復興は、どうだろうか。
経済成長は確かに言える。
でも、思ったことは発言できる、多数決の原則と同時に少数者の意見を尊重する、というような民主主義の原則ではどうだろうか?
形より大事な、心の復興は難しく、そして何よりも大切である。
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