道徳教育が、むずかしい

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日本標準

10月21日の日曜日。快晴である。 そして、日本全国が青空らしい。

今日の早朝、ウォーキング中にオリオン座を見つけた。

子ども時代、私が最初に覚えた星座だ。冬の始まりを教えてくれる。

 

さて、小学校では今年の4月から「特別な教科 道徳」が始まっている。

昨年までとの大きな違いは、「検定教科書の使用」と「評価の導入(記述式)」かもしれない。

スタートして半年、夏の研修会などでは、さまざまな戸惑いが報告されていたようだ。

 

二宮金次郎・・・小学8社中4社が取り上げている。

背中に薪を背負って本を読みながら歩く少年の像が、昔は多くの小学校にあった。

でも、金次郎が読み書きを学んだのは10代後半だったらしい。

二宮家の現当主がおっしゃっている。

事実の正確性は、重要ではないのだろうか?

 

小学校8社(全社)に掲載されている「手品師」という単元。

かわいそうな少年を励まそうと、明日も会う約束をした手品師が、仕事の大きなチャンスと重なってしまう。悩んだ手品師は仕事のチャンスを捨て、少年との約束を守って少年と会う決意をする。(ごく簡単に言うとこんな話)

定番の材料と言えるが、今のこの時代、この単元の学習で、子どもたちはどんな道徳性を学び、先生はどう評価するのだろうか?

押しつけではないか、という意見も出ているようだ。

 

この2例でも、道徳の学習と評価が難しいことが、お分かりになったのではなかろうか。

 

学習指導要領では、道徳教育の指導の観点として「正直、誠実」「節度、節制」「感謝」「友情、信頼」「規則の尊重」「公正、公平、社会正義」「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」等々、学年ごとに19~22の項目がある。

 

「自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる。」という道徳科の目標は、実に正しく重要だ。

ただそれは、生涯を通した生き方の問題であり、人生のテーマでもある。

 

教科書の単元ごとに、上記のような狙いを設定して学習する「特別な教科 道徳」・・・。

先生たちにとって、これは、なかなか手ごわい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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