「分断の深化」の時代だろうか
5月20日の日曜日。 昨日に比べて風が冷たい・・・でも爽やかな朝。
あったことを無かったことにする。知っていたことを知らなかったことにする。
・・・今、そんなことがまかり通っているのではないか。
そしてそのことを問題だと言うと、今そんなことをしている場合か、もっと国政上の大事なことがある・・・・(と、話をはぐらかす)。
その国政上の大事なことに「働き方改革」というのがある。
でも、はたして誰にとっての改革だろうか?
過労死問題が起きて、その対策かと思っていた。
しかし、様子がおかしい。「高プロ(高度プロフェッショナル制度)」は労働時間の規制を撤廃する動きだ。
高度の技術と一定の高収入というカテゴリーの集団は、残業代をゼロにするという制度になる。
これは、労働時間というのはひとまず置いといて、とにかく結果を出すという制度ということになる。
実態として、過労死や表に出ないサービス残業が増えていく流れだ。
この制度を誰が歓迎しているだろうか?
・・・・大企業の経営者だ。社員ではない。
こんな心配をしてしまうこの世の中、国民一人ひとりが納得したり、安心したりできるようになっているのだろうか?
少なくとも、誰かにとって都合がよいことが、それは別の誰かにとっては不都合なことになる・・・。
こんな感じが私には疑問だ。
政治思想史の研究家、齋藤純一氏は最近の世相を「分断の深化」と言っている。
その言を借りると、最初の話も、働き方改革も、全体満足や全体安心ではなく、片方満足や片方安心であり、確かに分断だとも思えてくる。
このへんのところ、皆さんは、どうお考えでしょうか?
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