田中耕治先生 最終講義に参加して

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日本標準

3月4日(土)、京都に出かけてきた。

京都大学 大学院教育学研究科教授 田中耕治先生の最終講義に出席してきた。

「教育評価研究の回顧と展望」というテーマで、びっしり2時間の講義だった。 すばらしかった。

(A)教育(方法)学の立場から、教育評価を構築したこと

(B)「到達度評価」との出会い

(C)「真正の評価」論への三つの契機

という構成で話を聞いたが、私はその中でも「到達度評価」の部分の話を聞いていて胸が熱くなった。

先生が語る「到達度評価」研究の歴史は、そのまま私の日本標準における編集者としての人生に重なるのだ。

今から40年くらい前、私が日本標準に入社して4.5年のころだろう、会社には研究者や現場の実践家の方々が集まっていた。

私が、本を読んで勉強していた、その著者が目の前に現れるのだ。

中内敏夫先生、坂元忠芳先生、村越邦男先生、川合章先生・・・。

まだまだ圧倒的に未熟な私には、そこで語られる「教育と評価」の話は、遠い世界のことのようだった。興奮しているだけだった。

田中先生が講義の中で、当時の日本標準での会議で、お茶くみをしていた若い編集者がいたと、私のことを話されていた。

もちろん、田中先生が、若き研究者の代表だった。

そしてその頃の研究テーマ「到達度評価」は、そのまま日本標準の社是「すべての子どもに学力を」に合致するものであった。

そして、今の日本標準が、ある。

 

田中先生の、ますますの活躍を祈るばかりである。

 

 

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