CBT国語(言葉)・算数の基本 帳票見方ガイド

 CBT国語(言葉)・算数の基本を実施すると、2種類の帳票を打ち出すことができます。
今回は、その見方についてご案内します。※CBT国語(言葉)・算数の基本に関する情報を知りたい方は、こちらをクリックしてください。

【1】はじめに

 CBT国語(言葉)・算数の基本の基本で出力できる帳票は、①小問別反応表 ②S-P表です。
2種類の帳票を活用することで、個人別の学習到達状況クラス全体の到達状況を分析することができます。

【2】小問別反応表

 小問別反応表は、児童ごとの問題の正誤状況を確認することができます。

 

 正答の場合には「○」、誤答の場合には「児童が解答した結果」が表示されます。
なお、無答の場合には空欄となります。
 下図の場合、出席番号4番の児童は2番目の問題を「エ」と誤答をしていることになります。

 また、小問別反応表では、児童ごとの「正答率」、「到達状況」、「無答率」も表示されます。

  • 正答率

 正答率は、「観点別」と「学習学年別」、そして「総合正答率」の3種類が表示されます。
全国のべ27,000人の児童生徒に調査した結果と比較することもできますし、
学習学年別正答率を見ると、どの学年の問題でつまずいているのかが一目で見てわかります。

  • 到達状況

 到達状況は、A・B・Cの3段階で表示されます。特に、内容別到達状況は事後指導に役立ちます。
内容別に到達状況が分かるので、苦手な内容に関してピンポイントでフォローすることができます。
また、フォローをする際には、StudyPotの中に収録されている「スタポプリント」がおすすめです。

  • 無答率

 無答率は、文字通り無回答だったパーセンテージを示しています。
無回答は、問題自体を飛ばしてしまった(ケアレスミス)だけでなく、
問題そのものの理解ができていない可能性があります。

このように、個人別の正答率や到達状況を把握したい場合には、「小問別反応表」を活用されることをおすすめします。

【3】S-P表

 S-P表は、学級全体の到達状況を把握するのに便利な帳票になっています。
小問別反応表との違いは、「正答率順に並べ替えされている」という点です。
縦軸は児童(Student)を指し、横軸は問題内容(Problem)を指しています。
正答率が高い児童から上から下に、また正答率が高い問題が左から右に並び替えられています。

 

 S-P表を分析するのに、大切になるのは「S曲線」と「P曲線」です。

  • S曲線

 S曲線は、各児童の正答数を左から数えて縦線を入れ、それぞれの縦線を結んだものになります。
そのため、児童の到達状況を知ることができます。
S曲線より左側の問題で誤答がある場合は、その児童にとって比較的正答が容易であるはずで、不注意によって間違った可能性があります。
一方、S曲線より右側の問題は、その児童にとって難しかったと考えられ、改めて見直し、練習が必要です。

  • P曲線

 P曲線は、各問題の正答者数を上から数えて横線を入れ、それぞれを点線で結んだものになります。
この曲線からは、各問題の正答状況やクラス内でのよく解けた問題や苦手な問題を知ることができます。

 さらに、S-P表の便利な項目として「注意係数」「注意マーク」があります。
この注意マークは、全体的に良い成績なのに、易しい問題でつまずいていることを表しており、
なぜ間違えているのかの理由をつきつめて、フォローをする必要があります。

注意係数は高いほど、不注意や誤解をしている可能性を示唆しているので、
一見成績が良いので見落としがちな児童に対して、適切に声掛けをすることができます。

 以上のように、2種の帳票を活用をして児童別や学級全体への対応をすることができます。
また、株式会社日本標準では、結果に応じたフォローができる教材も豊富に準備していますので、是非ご活用ください。